美容クリニックに勤務する看護師の仕事内容は、一般的な病院に勤める場合と比べて、さまざまな違いがあります。看護師によっては、病院での勤務よりも大変に感じる場面に出会うこともあるでしょう。
例えば、美容クリニックに通う患者さんは、看護師にとっては「お客様」という扱いになります。そのため、美容クリニックは接客を重要視するところが多く、患者さんに対する接し方にも営業的な要素が求められます。
中には、ノルマが与えられ、化粧品の販売個数や患者さんの指名回数などで給与が変わるクリニックも存在しています。適切な接客スキルを持っている看護師にとっては、収入アップの可能性があるため良いかもしれませんが、接客が苦手な看護師にとっては、ただただ苦痛でしかないでしょう。
また、美容クリニックに通う患者さんは、当然美に対する意識が強い人が多く、施術結果が自身のイメージと違っていた場合はクレームに繋がります。営業スキルが高い看護師であれば、クレームへの対応も問題なくこなせるかもしれないが、そうでない看護師が対応する際は辛く感じることもあるでしょう。
しかし、実際は多くの現場で、接客や営業技術を学ぶ研修を実施しているので、接客の経験がない看護師でも、研修を通じて接客の基礎を学ぶことは可能です。ただし、研修を受けたとしても、接客能力は短期間で身につくものではありません。接客は人と人との関わりであるため、実際の現場で学んで培っていく必要があります。そのため、最初のうちは積極的に接客術を磨く努力をすることが大切です。
患者さんの対応にまだ慣れないうちは、とにかく笑顔で接客することを心掛けると良いでしょう。常に笑顔で接すれば、患者さんも悪い気分はしません。同時に、自分自身も笑顔につられて、前向きな気持ちをキープできるはずです。